付属の扉用フックがひっかからない!?3Dプリンターでフックを自作して解決してみた
こんにちは、個人事業OguLinks代表の小倉(@jun_ogulinks)です。
扉にフックでひっかけて使う商品を購入したのに、付属で付いていたフックが使えなかったという経験はありませんか?
ちゃんと確認しないで購入した自分が悪いのですが、私はやらかしました。
100均などでフックだけ購入しても良かったのですが、「なければ作ればいいじゃないか」をモットーにしている自分としては別の手段で何とかしたいと思う訳です。
そんなわけで3Dプリンターを使って自作フックを作ってみたので記事にしたいと思います。
こちらの記事を読むことで以下のポイントを知ることができます。
- 3Dプリンターの日常生活の中での活用法
- 造形物(今回はフック)をプリントするまでの大まかな流れ
対象商品:ドライヤー&ヘアーアイロンホルダー Beautes(ボーテス)/ 山崎実業
さて、まずはどんなフックを作るのか、というところから話していきましょう。
それが分からないとフックのデザインが決まりませんからね。
今回は山崎実業さんのドライヤー&ヘアーアイロンホルダー Beautes(ボーテス)に合うフックを作製しました。
こちらの商品です↓↓↓
山崎実業さんはTOWERシリーズが有名ですね。
料理上手なとあるYouTuberさんも山崎実業さんの商品は気に入って使っていますね!
我が家でも山崎実業さんの商品をいくつか使っています。
もう10点ほどでしょうか。
せっかくなのでこの記事の最後におまけとして、自宅で使っている商品リストも付けますのでご興味のある方はご覧ください(この記事では商品リストの詳細は割愛します)。
さて、話を戻します。
ドライヤー&ヘアーアイロンホルダー Beautes(名前が長いので、以下、ボーテスと呼ぶことにしますね)の簡単な紹介から行きましょう。
巻き取ったコードを引っ掛ける用のフックが2つ付属しています。
形状的にこのフックにコードを巻き付けるというよりかは、巻いたコードを引っ掛けるという使い方になります。
場所は好きなところに付けられます。
ですが、結構簡単に外れてしまうのが少々困るかなといったところです。
上の写真は付属の扉用フックです。
写真では一つしか映っていませんが、ちゃんと2つ付いてきますのでご安心を。
本体・フックは全て金属製なのでかなりしっかりしたつくりになっています。
フック以外にも吸盤で設置することも可能です。
そして、ここからが本題です。
まずは写真をご覧ください。
なんということでしょう・・・幅が足りなくて扉にひっかかりません!!!
無理やり幅を広げるにしても硬すぎて無理です。
この商品の仕様を確認したところ
- 扉の厚さ:約1.4から2cmまで
- 扉と上部の隙間:約3mm以上が必要
とのことでした。
では、私の場合はどうかというと2.2cm・・・、完全にアウトでした。
あまりいないかとは思いますが、皆さんもお気を付けください。
Fusion360でフックのモデルデータを用意
やっちまったなぁ、どうしようかぁ・・・。
フックだけ買うのも何かイヤだなー。
なら作ればいいじゃん!
そっか、3Dプリンターで作れるんじゃね?
はい、物事はポジティブに考えましょう。
そう、ないなら作ればよいのです!
というわけで、Fusion360でモデルを作製しました。
こんな感じ↓
autodeskのFusion360は有名なCADソフトの一つです。
有名なだけあって使い方についてはネット上で色々出てきます。
個人利用であれば無料で使えますので使ってみたい方はどうぞ。
Fusion360の使い方について有料でもいいので短期間で修得したいという方はそういった基礎セミナーもありますので参加してみてはいかがでしょうか?
作ったモデルデータを3Dプリンターで印刷していきます。
今回使ったのはFlashforgeのFinderです。
残念ながらこのモデルは現在販売終了となっています。
この記事を書いている段階(2022.09.13時点)では、後継機のFinder3が販売中です。
Finderは家庭用3Dプリンターで操作が簡単なので使いやすいですね。
旧型FinderはPLA(ポリ乳酸)とTPU(柔らかい素材)の2種類の素材を使うことができます。
フックは固くないと困るのでPLA(ポリ乳酸)を使います。
このくらい簡単なものだとDMM.makeなどに発注すると高くついてしまいます。
もし3Dプリンターを自分で持っている、もしくは知り合いにプリントを頼むことができるという方であれば、モデルデータをダウンロードできるようにしてありますので使っていただいて構いません。
以下のボタンからダウンロードできます。
- zipファイルの中にstlファイルとgxファイルを入れてあります。
- 全く同じものをプリントしたいのであればgxファイルをそのままお使いください。
- 少し修正したい、アレンジしたい、他のフック作製に流用したいなどの場合は、stlファイルをCADソフトに読み込んで編集して使ってください。
他にもココナラでモデルデータの作製やプリントをしてくれる人たちがいます。
ココナラを利用するというのも1つの手ですね。
ココナラで「3Dプリント」と検索すると色々出てきますよ。
スキルのフリマ【ココナラ】3Dプリンターで Let’s プリント!
プリントしている様子を動画で撮ってみました。
なぜか分かりませんが、3Dプリンターの動きってずっと見ていられます・・・。
見てないでいいので仕事してください
ごめんなさい、仕事します
そして完成品はこちらです。
悪くない仕上がりです。
ラフト(土台部分)を剥がして実際にひっかけられるかどうか検証です!
なかなかいい感じです!
少し歪んでしまっていますが、3ヶ月程度使っていて今のところ問題はありません。
もちろん強く下に引っ張ったり、子供がぶら下がったりすれば割れてしまうでしょう。
仮にフックが割れてしまっても、またプリントすればいいだけなので問題ありません。
失敗談:最初に作ったプロトタイプは簡単に割れてしまいました
実はここまで載せてきた写真は最初の失敗を糧にしてできあがったフックです。
最初に作ったフックは厚みなどがなく、強度不足のために数日で割れてしまいました・・・。
- 割れた原因は何なのか?
- どの部分に力が加わるのか?
- どこをどのように補強すれば良いのか?
といったことを考えながら出来上がったのがこの記事で紹介している自作フックです。
とはいえプロトタイプから1回しか修正していないので、まだまだブラッシュアップは必要かもしれませんね。
しかし、もう3ヶ月以上問題なく使えていますので、十分と言えば十分です。
もし、割れてしまったらまたその時に考えればいい。
十分使えているのであれば無理に突き詰めなくても良いかなと思っています。
フックですので。
もちろんPLAよりも硬い素材でプリントすれば、モデルを修正しなくても簡単に強度を上げることはできます。
しかし、硬い素材となると値段も高くなるし、家庭用3Dプリンターで対応しているものも少ないかと思います。
やはり、こういうのは手軽にできることの方が優先度が高いですよね。
私もFusion360を使いこなしているわけではなく少し使える程度です。
今後も手軽に作れるものを作っていきたいと思います!
(おまけ)実際に使っている山崎実業さんの商品リスト
最初にお伝えした通り私が購入して実際に使っている山崎実業さんの商品について一言紹介していきますね。
トイレットペーパーホルダー
トイレットペーパーを縦に3つ収納できます。
白と黒があり、1つずつ購入しました。
12ロール用ですが8ロールのトイレットペーパーも一応入ります。
少しはみ出ますが・・・。
サニタリー収納ケース リン
上のトイレットペーパーホルダーを二つ並べて、その上にサニタリー収納ケースを置いています。
同居家族の生理用品収納用に使っています。
白を購入しましたが、壁紙の色とマッチしていてデザインも良かったです。
マグネットマスクホルダー
山崎実業TOWERシリーズの定番商品ですね。
私の自宅ではキッチン横に直置きして使ています(あまり直置きして使っている人はいないと思いますが・・・)。
片手でカットマグネットキッチンペーパーホルダー
間違いなく買って良かったものの1つですね。
コストコのぶっといキッチンペーパーもセットできます。
珪藻土バスマット スタンド
すっきりしたデザインでどこに置いても気になりません。
ストッパー?的なシリコンのパーツが時々外れて落ちていることがありますが、特に気になるほどではないですね。
フィルムフック マグネットタンブラー
洗面台のコップの底とコップを置いていた場所ってぬめりやすいですよね。
中に浮かせることで気になることがなくなりました。
しかもコップの中の水も切れるので一石二鳥ですよ。
洗濯機横マグネット折り畳み棚
お風呂に入るときや洗濯するときに活躍しています。
ちょっとものを置きたい、けど台を置いたりしたくないという人には良いと思いますよ。
マグネットは結構協力です。
マグネットバスルームチューブ&ボトルホルダー ダブル
洗顔チューブなどを置いています。
洗顔チューブくらいの大きさだと、置き方が悪いと落ちます。
ホルダーの底の部分にフタがひっかかるようにチューブを置けばOK!
マグネットバスルームチューブ&ボトルホルダー L
上のチューブホルダーの一回り大きいサイズで、シングルのものになります。
シャンプーとかコンディショナーを置く用ですね。
マグネットが協力なのでポンプを押してもびくともしません。
トレー付きマグネット アンブレラホルダー
二つ購入して玄関のドアに並べてくっつけています。
家族が多いと1つでは足りないかもしれませんね。
このアンブレラホルダーのおかげで玄関が広くなりました。
まとめ
3Dプリンターで自作フックを作って使ってみるという内容でお送りしました。
アイデア次第で、3Dプリンターを日常生活に利活用することができます。
大きなものは作れませんが、今回のフックのような小さいもので、構造もあまり複雑でなければ比較的簡単に作ることができます。
もちろんCADソフトの使い方が分からないとモデルを作ることができないという問題はありますが、単純な構造のものであれば少しの勉強で、1人で作れるようになると思います。
今後も3Dプリンターで色々なものを作ってみたいと思います。
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